福祉車両

お客様の声(ご自身で運転される方の相談)

横浜市在住のKさん 50代男性

障がいの内容

両足が不自由で普段は電動車いすで生活されています。又、左手の握力が弱く、右手も左手ほどではないが弱いそうです。

来店のきっかけ

平成19年1月、ウェルキャブステーションマイクス本社店で開催された「クルマでの介助セミナー&ウェルキャブ大相談会」に参加。そこで、いろいろなクルマを試された結果、ポルテウェルドライブの運転席がそのまま電動車いすになるところが大変気にいって頂きました。早速その場で架装メーカーの方々とも検証し、いくつかの問題点をカスタマイズすることでより運転しやすいクルマに仕上げることにしました。

お客様の希望

私の今乗っているクルマには自分で乗り込むことができないので、自宅では家族に、職場では申し訳ないが同僚に手伝ってもらっています。乗り降りが楽なクルマを探していましたが、このクルマならば乗り移る必要がなくそのまま仕事ができるし、いろいろカスタマイズしてもらえるということで運転もしやすくなりそうなので自分にあったクルマだと思いました。

検討の内容

ご自宅でポルテウェルドライブの試乗車を実際に乗っていただき、改めて問題点のチェックと他の全ての運転操作ができるか確認しました。その上で以下の点で問題があり、納車までの間にカスタマイズさせていただきました。

  • 補助プレート作成通常のキーではエンジンスタートがしにくいので、L字の補助プレートを作成しました。
  • フックの取付シートベルトが引きにくいため、運転席ドアトリムに引っ掛けるフックを取り付けました。
  • アクセルペダルアクセルペダルが離れていて操作しにくいため、高さを揃えブレーキペダル側に近づけました。
  • シフトレバー延長オートマチックトランスミッションのシフトレバーを延長させて軽い力でも操作できるようにしました。
  • パーキングブレーキ手動レバー延長パーキングブレーキ手動レバーを延長し、グリップ部を押しやすいよう角度を付けました。
  • オートライトハンドルから手を離さずにヘッドライトを点灯・消灯できるよう、オートライトを取り付けました。
  • ペダル取付屈んでフューエルリッドを開けられないため、足でフューエルリッドオープナーを開けれるようペダルを取り付けました。
  • ブレーキレバー延長軽い力でも操作できるようにウェルドライブシートのブレーキレバーを延長しました。
  • 補助ベルトアームレストを肘で上にあげることができるが、元に戻せないため補助ベルトを取り付けました。
オリジナル車ができるまで

Kさんが安心してポルテウェルドライブを運転できるよう1つ1つをチェックし、必要なカスタマイズをし、4月にようやく納車することができました。当日は家族みんなでクルマや専用の電動車いすの操作等を確認し、今後のサービス等をご案内しました。Kさんはもちろん、ご家族の方々にも大変喜んでいただきました。

横浜市在住のIさん 20代男性

障がいの内容

大学時代に友人と山へハイキングに行った際、崖から転落。運悪く頚椎損傷の後遺症で四肢麻痺となってしまう。

来店のきっかけ

当時大学4年生で、就職も内定しており、仕事は座ったままでもできるコンピューター関係であったため、通勤さえ自力でできればとの思いからクルマ通勤を検討。その後、運転免許センターに行き適性検査の後、限定免許を取得。そして、自分一人の力でクルマに移乗できるクルマ探しを開始されたそうです。
ネット検索から、当社のウェルキャブショップを知り、ご来店いただきました。

お客様の希望

私の障がいは頚椎損傷で両足も手指もまったく動きません。両腕は何とか動くけどそんなに力はありません。それでもクルマに乗りたい、クルマで通勤がしたいと思い運転免許を取りました。まずは自分に合ったクルマをと思いインターネットで福祉車両を検索したら、神奈川トヨタさんが福祉車両の架装・改造に力を入れていると感じ、相談してみようと思いました。

検討の内容
  1. 車いすからの移乗を考慮した、運転席の低いクルマ
  2. バスケット用の車いすが積みやすいクルマ
  3. 各装置の利便性向上(イグニッションキー、ドアノブ、クラクション、アクセル、ステアリング)

上記より、架装メーカー立会いのもと、Iさんオリジナル車作りがスタート。

まずは車種の選択。1. 2. を考慮し、カローラフィールダー・カルディナを試乗。お父様を含め検討を繰り返した結果、車いすの積み降ろし易さを優先し、カローラフィールダーに決定。そして、さらに座席を低くする為に標準シートを専用シート(バリアフリーシート)に変更。

次に、3. エンジン始動時や操作時に問題となる装置を加工。

  1. クラクション ・・・乗車時に全身を使う為、誤ってクラクションを鳴らしてしまわないよう、切替スイッチを設置。
  2. イグニッションキー、ドアノブ・・・エンジン始動・ドアの開閉を容易に行うために、それぞれにアルミプレート取付。
  3. ステアリング・・・手形を取った完全オーダー製の手掌ノブの取付により確実なステアリング操作を実現。
  4. アクセル・ブレーキ・・・左手でアクセル・ブレーキ等を操作する手動運転装置を設置。
オリジナル車ができるまで

架装当初は、おでこや肩など全身を使い、クルマに乗り込むまで20分ぐらい掛かり乗り込んでいました。はっきり言って無理ではないかとさえ思いました。しかし、誰よりも本人が一生懸命なのに心を打たれ、「何とかして乗りやすいクルマを」との思いから、ようやく今お乗りのクルマを完成することが出来ました。今年(2007年)1月で4年になり走行距離も 4万kmになりますが、一般の平均走行距離と変らないほど乗っていただき、うれしい限りです。これからもIさんが快適に走行できるように、おクルマをサポートしていきたいと思います。

横浜市在住のMさん 10代男性

横浜リハビリテーションセンター様(以下:横リハ)のご紹介により、当社とのお付き合いがはじまりました。

お客様の希望

私も運転免許をとりたい。クルマを運転して大学に行き、部活動もすべて参加したい。私の運転で家族旅行にも行きたい。この声を受け、横浜リハビリテーションセンター様(以下横リハ)から当社が相談を頂き、お付き合いが始まりました。

2005年9月

横リハの先生より、両足大腿部及び左腕欠損、右手指障がいの方で自動車免許取得及び操作可能な車両選びの相談がありました。

現在、Mさんは電動車いすながら公共交通機関を利用し、都内の大学へ通学。普通の学生と同様にキャンパスライフを送る。さらに、部活動に積極参加し、応援団部の吹奏楽器を担当。応援行事には全て参加し、電動車椅子での移動も広範囲にわたる。
そんな中、ご両親は電動車椅子でのトラブルや悪天候、事故等を心配しており送迎の必要性を感じていた。福祉タクシーをつかったり、方法は色々あったが思うように進まないのも現実であった。

そんな折、Mさんは異なる傷害を持つ知人Oさんの「自動車運転免許取得」というニュースを知る。この知らせに、Mさんは『もしかしたら自分も免許が取れるのでは』、『親に心配や迷惑を掛けずに自立出来るのでは』という思いとともに自立心が芽生えた。

昔、お母さんは、Mさんの将来のことを心配し、当時の医師に『将来、クルマを自ら運転できるのでしょうか』と相談したこともあったそうです。当時は、福祉車両等がなかったため、五分五分の期待しかできず、殆ど諦めていたそうです。

2005年10月

横リハにてMさん立会いのもと、先生同席にて検証を行う。

[確認事項]

  1. 専用電動車いす使用で車外および車内(スロープを使用して車いすごと室内移動)から運転席へ移動可能か?
  2. 運転席着座後、シートベルト装着等安全確保及び基本的な自動車運転操作は可能か?

上記より車両は、ウェルキャブのエスティマ・ファンカーゴ・ノアの車いす仕様スロープタイプ3台を用意。 当初、Mさんはファンカーゴを希望していたのですが、部活等で長距離運転が多い事や、楽器の運搬、専用車いすでの乗り込みと搭載、車内での移動空間等を考慮し、ノアを選択。
安全で快適なドライブ操作を行うための車両改造も問題ないことが判明。

いよいよ、改造開始へ。

改造内容
リヤゲートオートリモコン操作、後席シート架装、特殊手動運転装置架装、自動車教習車仕様、他

2005年11月

神奈川県運転試験場適正審査へ相談し、改造前のクルマと改造図面を持ち込み審査官の評価を受け合格。他にはないMさんだけの専用車両として免許交付の道が開けました。
   ↓
クルマの改造には、ニッシン自動車工業のご協力をいただきました。打合せは、架装や装置の検証を兼ねて、ニッシン自動車の工場にて行われました。遠い中、工場まで何度も足を運んでいただきましたおかげで、試行錯誤を繰り返しながら、ようやくMさんの専用車が完成。
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完成車両およびMさんは、神奈川運転試験場にて最終的な車両検査を受け合格。
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自動車学校は、埼玉県にある東園(身体障害者運転能力開発訓練センター)へ入学。
心配していた母親も『まさかうちの子に免許が取れる日が来るなんて!』と感激いっぱいのご様子でした。

2006年3月

自動車学校を卒業し、念願の免許を取得(神奈川県運転試験場)。
4月には愛車が納車され、晴れて自分のクルマでドライブ。2007年正月、初めての家族旅行(箱根)を実現。

港南区在住の福田さん 50代女性

当社のホームページをきっかけにお電話をいただき、いろいろとお話を伺った上で、ご来店いただきました。

障がいの内容

25歳の時バスガイドをしていてバックしてきたクルマに両足を轢かれてしまい、右足は、膝が曲がらず突っ張ったままで固定した状態。左足は、義足で動かすことが出来ない。

お客様の希望

私は事故に合い、右足は膝が曲がらず真直ぐ突っ張ったまま固定され、左足は義足で動きません。今度のクルマは自分で運転するだけでなく、足を伸ばしたまま助手席に座りたい。神奈川トヨタさんのホームページを見て電話しました。この二つをクリアできますか?

  1. 最初にアイシスのサイドリフトアップシート・オットマンをおすすめし、ご納得いただいていたのですが、助手席タンブルシート機能(前方に折畳む機能)を利用すればリフトアップシート車にしなくても座れる(セカンドシート利用)のではないかとご提案したところ、視界も確保でき、十分なスペースで着座していただくことが出来ました。これでクルマは、アイシスの標準車に決定しました。
  2. アイシス手動運転装置付き試乗車をお試しいただきましたが、右足がアクセルの付け根に当ってしまい運転しにくいとの事。架装メーカー立会のもとアクセルペタル付け根部分を架装することで解決。また、納車時にも架装メーカーに立ち会ってもらい、不具合があればその場で即対応することを約束いたしました。
納車

架装メーカー同席のもとおクルマの説明を開始。運転席に乗車の際に右足首がパネルにあたって痛いとの事でしたので、その場でパネルをカット。その後、ご納得いただき、納車となりました。
電話を頂いてから受注まで1ヵ月半掛かり、納車まで2ヵ月掛かりましたが、架装メーカーさんの協力もあって、大変喜んで頂く事が出来ました。